その131 主観・客観・表観・裏観、それぞれの欠点を知っておきたい

「見」と「観」の違いについてですが、「見」が目で見るのに対して、「観」は見て考えること、即ち心で観ることを表します。心で観る以上、同じ物を見ていても、心がどう受け止めるかは人によって違います。同じ人であっても、その時時(ときどき)によって観え方は変化いたします。ですから、いろいろな観があることになります。

全体観や部分観なども観ですし、代表的な観の中に主観・客観・表観・裏観の四観があるということを解説しました。ここで、四観について整理しておきます。

【主観】~感性によって観る。直観や勘、インスピレーションなどによる観方
【客観】~理性によって観る。知性を働かせて、事物を分析する観方
【表観】~表面から観る。事物の外面的違いを認識し、区別していく観方
【裏観】~裏面から観る。事物の内面を捉え、その本質を掴んでいく観方

これら四観には、それぞれ欠点があります。四観が強くなったときに起こりがちな問題点です。それも下記に示します。

【主観の欠点】~思い込みが強くなり、よく調べもしないで勘に頼るようになる。稚心が生じて好き嫌いが激しくなる。
【客観の欠点】~共感力がなくなり、喜怒哀楽の情に乏しくなる。感動したり感激したりし難くなる。何事に対しても冷淡になる。
【表観の欠点】~地位・学歴・名誉などに囚われ、序列意識や差別意識を持ち易くなる。地位に就けば慢心し、権限を振るって下の立場の者に威張るようになる。
【裏観の欠点】~超俗的な世捨て人となって、自由奔放に振る舞う。平等を意識し過ぎて、相手の地位や立場を無視するようになる。

なお、四観は組み合わせによって、四通りのタイプに分けることが出来ます。
(1)「主観+表観」、(2)「客観+表観」、(3)「客観+裏観」、(4)「主観+裏観」の四タイプです。これが、なかなか自己観照に役立ちます。
(続く)