その44 共通言語があれば、息を合わせて仕事が出来る!

軍隊の指揮系統を有効に機能させる上で用いられる旗や幟、鐘や太鼓。これらを現代に置き換えると、一体何になるでしょうか。月並みではありますが、以下の事柄を挙げておきます。

目に訴えるということでは、お揃いの制服やネクタイ、バッジなどです。それらは同じ目的を持ち、使命を担っている仲間の一員という自覚と、任務を果たすための責任感を呼び起こします。

軍隊や警察では、制服に階級章が付いています。階級章は立場を示すものであると同時に、隊員の憧れの対象や成長の証(あかし)でもあります。柔道や空手道で帯の色が変わることも、稽古する者にとって目に見える目標となり、意欲の維持向上に役立ちます。

耳に響かせる行為では、しっかり声を出しての挨拶や、理念や指針の唱和、国歌や社歌などの合唱、動作に伴う掛け声などがあります。これらは、お互いの気持ちを合わせる上で効力を発揮します。

また、音楽に合わせて体を動かす体操やダンスは、目にも耳にも刺激を与えます。とにかく、団体行動は息を合わせることが重要です。仲間と力を合わせて大会を開催したり、合宿で一緒に訓練を積んだり、研修で共に学んだり、懇親会でお酒を飲み交わしたりといった事を重ねていきますと、共通言語がどんどん増え、息が合ってまいります。

共通言語というのは、意味を共有し合える言葉のことです。「共生文明」と言ったら「21世紀の文明交代期を経て東西融合の新文明が創造される」ということがサッと伝わり、「公益経済」と聞いたら「私益膨張資本主義から公益永続資本主義への転換が進む」ということがパッと浮かぶというようなものです。そうであれば、共生文明や公益経済が共通言語になっているということになります。共通言語は、息を合わせて仕事をするための基本的要素なのです。(続く)