その51 人間が放つ「氣」には、大きな働きがある!

街角で有名人とすれ違ったとき、「今の人、確か誰それさんだよね?」と囁き合います。やはり画面で見るよりも、「生(なま)」で見るのはインパクトが全然違います。映像よりも生、録画よりもライブというわけで、実物に接することには、とても大きな意味があるようです。

実物や生からインパクトを受けてしまう理由にも、この「氣」の働きがあると思われます。これは講座の受講者から頻繁に言われることですが、「録画された映像と直接会場で聞く講義とでは、入ってくる氣に天地の開きがある。直に聞くときの迫力は桁違い」とのことです。

人間が放つ氣、そこには大きな働きがあります。治療も同じで、どんなに精巧に造られたマッサージ機も、人の手の心地良さには敵いませんし効果も異なります。私は一時期、東洋医学の治療院を開業していましたが、治療の際に患者さんの氣が動いたり、患部に氣が通ったりする感覚の発生は日常的でした。

自分自身も、人の手から氣を受け取る体験をしたことがあります。若い頃のことですが、講演後の夜の懇親会でお酒を飲み過ぎてしまい、翌日は胃がむかむかして大変でした。午前中、講演会のお世話をしてくださった世話役の皆さんが地元を案内してくれたものの、こちらは辛くて全然気分が優れません。

そんなとき、一人の人が私の背中に手を当てて「先生、大丈夫ですか?」と声を掛けてくれました。そうしたら、その人の手から私の体の中に、もの凄い勢いで氣が入って来ました。

それは「気持ち良い」という程度の感覚ではなく、明らかに氣が流れ込んで来る状態だったのです。普段の私なら、背中に手を当てられたら、くすぐったいと思うだけですが、その日の私の体調は最悪でしたから、氣の流入を感じ取ることが出来たのだと思われます。

この氣というものを、私は講義や講演の際に使っています。これから先も、単なる解説や説明で終わることなく、氣によって勢いのある講義を行い続けるつもりでおります。(続く)