その60 早く着けば場の雰囲気に馴染み、主導権を握れる!

現場には先に到着せよということですが、式典や会議、講演会や勉強会など何かのイベントに参加するときも、開始ぎりぎりに会場入りするのではなく、少し早めに到着することを習慣にしたいものです。早く着けば気持ちに余裕が生まれますし、主催者や他に参加者と挨拶を交わす時間が取れます。また、その場の雰囲気に早く馴染み、会場の空氣を主導することも出来ますから、会合参加が一層自分にとって充実した一時(ひととき)となります。

この「会場には早く到着しよう」ということを話しますと、巌流島の決闘では宮本武蔵は敢えて遅刻して佐々木小次郎に勝ったが、あれはどういうことかという質問が出てきます。宮本武蔵がわざと遅刻したのは、小次郎を焦らせるための一種の兵法でした。

小舟に乗った武蔵は、巌流島に向かって闘志を高めていきます。一方、小次郎は「武蔵は本当に来るのか、それとも来ないのか」とイライラし、不安感から重心が上がる一方です。心を定めている武蔵に対して、動揺している小次郎。既にこの時点で、心の主導権を握っている武蔵が勝っていたのです。

そうしますと宮本武蔵の遅刻も、時間には遅れたものの、精神面では主導権を握ったのですから、これはこれで先手必勝の一つの姿であったと言えるでしょう。

さて、イベント参加への先手準備として、名刺やチラシなど持参物のチェックは必須です。筆者はそれ以外に、学習会などへの参加にあたって、若い頃から下記の事柄に留意してきました。

第一は「目的の確認」です。今日の会は、一体何を学ぶために参加するのかと。やはり目的が明確なほど、学びは大きくなるものです。

それから、今悩んでいたり行き詰まったりしている事を予(あらかじ)め要約しておくと、講義内容からヒントが見付かることがよくあるから不思議です。まるで自分一人のために今日の講座があったと思えるくらい多くの収穫があり、そのタイミングの良さに驚くことが起きます。

会場では一番前の席に座り、目の前に立つ講師からエネルギーを沢山貰いましょう。また、参加後は「今日の学び」をまとめておくと理解が深まります。

ときには何も考えず自然体で参加したほうが良いという場合もありますが、通常は以上の事柄を意識して臨みますと、学んだことがしっかり身に付いてくると思います。(続く)