No.14 達人の言葉に力があるのは、念子が働いているから

人間が放つ思念には、高度なエネルギーがある

「虫の知らせ」という言葉があります。何らかの出来事を、第六感で事前に予知してしまうようなときに使います。

居ながらにして情勢を知り、物事の核心を掴む(つかむ)めるのは、この第六感や直感が働いているからでしょう。そこには、きっと「念子」が関わっているはずです。

念子とは、精神エネルギーのことです。願いや祈りなど、人間の精神活動に
よって何らかのエネルギーが発揮されています。筆者はそれを、分子、原子、
素粒子などに準じて念子と呼んでみました。

人間は、生命体の中で最も念子を放射する存在です。植物にも感情があるという研究がありますし、犬や猫にも喜怒哀楽があります。しかし、人間くらい高度の精神作用を営んでいる存在はありません。

高度の精神作用を持つ人間は、宇宙のはじまりを意識し、時間と空間を同時に感得出来るのです。そういう生命体は、地球において人間の登場を待たなければなりませんでした。人間は、宇宙を主観(自覚)し客観(分析)し、宇宙の生成発展そのものを、先頭に立って担える生命体です。人間の出現によって、宇宙進化が加速されたと思う所以(ゆえん)です。

そういう人間が放つ思念ですから、高度なエネルギーがあります。繰り返しますが、それを念子と名付けたというわけです。

念子がセンサーとなって、離れた場所の出来事を察知する

さて、念子にはセンサーの働きもあります。念子を飛ばすことによって、遠い昔の人が残した無念を感知したり、未来に起こることを予知したり、離れた場所で起こっている出来事を察知したりすることが出来るのです。

飛ばされた念子は、反転して戻ってまいります。それを受信して、必要な事を掴み、いろいろなことを感知します。この作用によって「戸を出なくても天下を知り」、「窓から窺わなくても天の動きを見る」ことが可能になるのだろうと思います。

また、言葉が言霊(ことだま)になるのも、念子がこもっていることが前提です。単なる音波に過ぎない言葉にエネルギーが注ぎ込まれることによって、魂(たましひ)が宿された言霊になります。

相手の心に響く歌になり、魂に届く講義になるのも、この念子が作用しているからでしょう。いくら声が良くて話が上手でも、気持ちが入っていなければ、大切なことは全然伝わりません。どんな分野であれ、達人の言葉に力があるのは、まさに念子が働いているからなのです。(続く)