No.36 進化の尺度の二つ目は連帯化、三つ目は一体化

言語も、多様性に大きく貢献

地球は、数え切れないくらい多くの動植物で満たされています。人類も、多くの人種や民族が存在しています。その多様性によって、地球生命体の全体としての適応力や、生存能力が高められてきたのです。

言語も、多様性に大きく貢献しています。地球上には、約6千のもの言語が存在しています。言語が多様であるからこそ、それぞれの気候風土に適応して住んでいる各民族の、生存能力が保持されてきました(ただし2週間に一個のペースで言語が消滅しています)。

山に住む民は、土壌や山の動植物に関する多くの言葉を持っていました。海に住む人々は、魚についての豊かな情報を知るための言語を話してきました。エスキモーが雪や白を表す言葉を沢山持っているのも、極寒の白銀世界で生き残れるよう、その知恵を言語によって獲得するためでした。

こうして、多様なものに満たされているということが、進化の証の一つとなるのです。単一、単純な状態のままでは、環境への豊かな適応能力を発揮出来ず、進化が成り立たないというわけです。

人間の使命に照らして、善悪というものを考えてみる

進化の尺度の二つ目は、連帯化です。折角多様性に満たされても、個々バラバラでは意味がありません。それぞれが個性を発揮しながら、連係して互いに役立ち合うことが肝腎です。そうでなければ、種類の違いや個性の差に意味が無くなります。

そして、そのつながりは大きくまとまって一体化することになります。環境と生物がつながり合って地球が大きな一個の生命体となり、さらに大宇宙が連係し、全体として一つの生命体となるように一体化へ向かうのです。この一体化が、進化の尺度の三つ目です。

多様化・連帯化・一体化を会社組織に置き換えるなら、会社にいろいろなタイプの社員が集い、いくつもの部門があるのが多様化。その社員や部門が、共に協力し合うのが連帯化。さらに、会社全体としてまとまっているのが一体化ということになります。これらは、共生関係による綜和状態(中心によって全体がまとまっている様子)と言い換えることが出来ます。

あらゆる存在が、それぞれ何らかの意味や価値を持っています。お互いそれを生かし合うことで、世界を創造発展させていく。そこに命を頂いて生きる喜びがあるのであり、特に人間には、宇宙進化の担当という、偉大な使命が与えられているということが重要です。

そうであれば善悪は、宇宙の進化に叶っているかどうかと共に、それを担っている人間の使命に照らして考えてみることが肝腎となります。宇宙進化や全体の生成発展という人間の使命に沿っていれば善、それら人間の使命から逸れている場合は、善にはならないという次第です。(続く)