No.79 社長は奥さんの言いなりだ、などと思われていないかどうか

上役に威厳と器量があること

【経営の原理原則・第六条】
社員がトップの志を理解し、自己啓発に熱心であること

経営理念や行動指針が出来たら、トップをはじめとする上の者(役員・幹部)がこれを守ることが肝腎であると述べました。さらに社員全員に、理念と指針を浸透させていきましょう。そうすれば、トップの志が皆に理解され、それによって一人ひとりの自己啓発が進むことになります。なかなか社員に伝わらないからと言って、決して諦めるようなことがあってはなりません。

【経営の原理原則・第七条】
優秀で賢い社員を独断専行に走らせぬよう、上役に威厳と器量があること

優秀な社員が独断専行に走りやすいことについては、既に第一条のところで述べた通りです。優秀な社員に実力を発揮して貰わねばならないのは当然のことであり、そのために上役に威厳と器量が必要になるのです。

小賢しい社員の独断専行で会社が乱れているとすれば、その程度の統率力しか上役が持ち合わせていなかったことを反省しなければなりません。会社を伸ばすか潰すか、両刃(もろは)の刃(やいば)ともなる有能な社員を生かせるかどうか。貫目や度量の意味が、そこにあるわけです。

信賞必罰は、組織掌握の基本中の基本

【経営の原理原則・第八条】
信賞必罰を徹底し、認めることにも注意することにも公平であること

頑張って成果を出したら認められ、「賞」せられことが「信」じられる。
それが「信賞」です。ダメなら注意があり、違反があれば「必ず罰」を受ける。
それが「必罰」です。

可愛がっている部下だからといって成果以上に賞することはなく、そりの合わない部下だからといって失敗以上に罰することがない。誰に対しても依怙贔屓しないのが、信賞必罰です。これは法家思想において、組織掌握の基本中の基本とされている心得です。

親族や妻を入社させている場合、余程注意しないと公私混同を疑われることがあります。自分では公平なつもりでも、社員は「親族は別格に違いない」と疑ってくるものです。「社長一族の絆の間には入れないな」とか、「社長は奥さんに言いなりになっているようだ」などと思われていないかどうか自問自答してみましょう。(続く)